Objective-C 基礎(7)- 変数のデータ型




Objective-Cで利用可能なデータ型について説明します。

§1 整数のデータ型

int:符号あり整数(unsignedを付けると符号なし整数となる、現行のMacでは4バイト)
short intまたはshort:符号あり2バイト整数(unsignedを付けると符号なし整数となる)
long intまたはlong:符号あり4バイト整数(unsignedを付けると符号なし整数となる)

【各サイズで表現できる値の範囲】
・2バイト
符号あり -32768 ~ 32767
符号なし 0 ~ 65535

・4バイト
符号あり -2147483648 ~ 2147483647
符号なし 0 ~ 4294967295

§2 小数のデータ型

double:8バイト小数
float:4バイト小数
小数点を含んだ数値はdouble型となります。float型として扱いたいときは数値の後ろに「f」を付けます。

§3 文字のデータ型

char:1バイト文字
アルファベットなどの1バイト文字を1文字ずつ扱う場合には、char型の変数を使用します。値は、シングルクォーテーションで囲んで記述します。

§4 真偽値のデータ型

BOOLtrue(1)またはfalse(0)の値をとる。また、trueを表すYES、falseを表すNOというキーワードも使用できます。
if文などの分岐ではBOOL型の変数を使うことができます。

§5 オブジェクトのデータ型

クラスオブジェクトはポインタ変数を使用して管理します。

id型を使用することもできます。

id型はどんなクラスオブジェクトであっても使用できる特殊なデータ型です。id型は内部ではオブジェクトのポインタを保持しているため「*」を付ける必要はありません。

nilはオブジェクト変数が空っぽ(どのアドレスも指していない)の状態を表します。実際には0と同値です。

§6 NSNumberクラス

数値データをオブジェクトとして扱いたい場合にはNSNumberクラスを使うと便利です。

オブジェクトに指定する数値の型に合わせてnumberWithInt、numberWithDoubleを使用してインスタンスを生成します。他にnumberWithBoolメソッドもあります。値を取り出す時は、取り出したい型に合わせてメソッドを使用します。intValueでint型、doubleValueでdouble型、stringValue型で文字列型(NSString)として取り出すことができます。

Objective-C 基礎 目次

以下の記事も参考にして頂ければと思います。
Objective-C 基礎(1)- Xcodeのインストールとプロジェクトの作成
Objective-C 基礎(2)- Objective-Cの概要とメソッドの呼び出し
Objective-C 基礎(3)- クラス定義の方法
Objective-C 基礎(4)- クラスの使い方
Objective-C 基礎(5)- クラスメソッドとインスタンスメソッド
Objective-C 基礎(6)- 変数のスコープとプロパティ
Objective-C 基礎(7)- 変数のデータ型
Objective-C 基礎(8)- 文字列とNSStringクラス
Objective-C 基礎(9)- 可変文字列とNSMutableStringクラス
Objective-C 基礎(10)- Objective-Cの配列
Objective-C 基礎(11)- Objective-Cの連想配列
Objective-C 基礎(12)- ループ処理
Objective-C 基礎(13)- プロトコル


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