中小企業向けに補助金や助成金の施策を各自治体や財団が行っていることはご存知の方も多いと思います。ただ、これに本格的に参加してみようという方はまだまだ少ないのではないでしょうか。特に「ものづくり補助金」というのが結構狙い目で割りと審査に通ったりします。当然きちんとした説明資料を作成しなければならないのですが、資料が通過すればあとは比較的通りやすいと思っています。
ざっくりいうと
①会社の資本金や社長・役員・社員、株主、主な事業についてなど
②今回どういった「ものづくり」をするのか。(新規性がないといけない)
を「きちんと」伝えられれば良いと思います。
①の会社情報については問題ないと思います。
②の「きちんと」という部分が非常に重要で、具体的に説明したいと思います。
ものづくりのポイント
■世の中に役に立つこと(問題点を解決、改善できる、軽減できるなど)
■新しい試みであること
全く新しい技術とか開発とかを想像する方もいると思いますが、別に全く新しくなくても良くて「既存の技術をこういうふうに組み合わせることでこんなふうになります」的なもので全く問題ないです。なので新しい発明とかをする必要は全くありません。そんな簡単に世の中に今までなかったものを生み出せるはずはありませんからね。
例えば、Webサービスなんかだと、今まではここまでのサービスはありましたが、+αの機能でここまでやれるんですみたいなチョットずるいやり方もアリです。
機能を説明した資料を作成すると良いと思います。(あまりごちゃごちゃしていないPowerPoint資料のようなものがよいかも)
■開発にかかる費用について
これもきちんと自己資金で全てをまかなえるのか、借り入れするのかなど資金計画もたてておく必要があります。
■収益性について
今回の開発が成功すれば、〜年〜月から〜年〜月までにこれだけの売上がたって利益がこのくらいでるという計画も必要です。
あくまで予想・予定ですのであまりに現実離れしていなければ大丈夫です。
■開発人員について
社員のみ、外部の人員(派遣社員など)で開発するのか、リーダーや責任者は誰か。また、どのような実績・資格を持っているのかなどを伝えることで責任者にふさわしい人物だとアピールすることができます。そうすることでこの開発が成功する可能性が高いという結論に結びつけることができます。
■開発工程について
開発の工程についても説明する必要があります。
〜月:設計(担当:〜)
〜月:開発(担当:〜)
〜月:試験(担当:〜)
〜月:運用(担当:〜)
みたいなカンジで簡単なフロー図で良いと思います。
■スケジュールについて
開発工程と人員がきまれば詳細なスケジュールが策定できるので、これも作成する必要があります。WBSを作ればOKだと思います。
プレゼンもあります
最低限、以上のポイントを押さえれば良いかと思います。これらを申請資料として提出すると審査され、無事通過すると審査委員の前でプレゼンをすることになります。プレゼンする内容は上記のポイントを完結に伝えれば良いのですが、制限時間が決まっていることがほとんどなのでその間にいかにうまく伝えられるかが重要です。専用の資料やパネルなどを用意して行う方も多いようです。
プレゼンを通過すれば無事合格ということになります。合格企業には担当者が割り当てられて定期的に途中報告なども行う必要がありますので、計画的にきちんと「ものづくり」を進めていくと後々ラクです。また計画通りに進まなくなり予定通り完了しないなどの場合は変更申請して計画の変更なども可能です。むしろ計画や人員構成などに変更があった場合はきちんと申請しないといけません。(後々チェックされるので)
コンサルしてくれるサービスなどもありますので、よくわからない方は相談してみるのも1つの方法かもしれません。
参考サイト)
助成金なう
http://joseikin-now.com/
助成金ねっと
http://www.josei-kin.net/