Facebookアカウントはかなりの方が持っていると思います。あまり考えたくないですが、もし自分が死んだらそのアカウントはどうなるのか?ということについて書いてみました。
追悼アカウント
亡くなった方のFacebookアカウントは追悼アカウントという名称で呼ばれ、Facebookでは追悼アカウントに関するサービスを用意しています。アメリカでは2015年2月あたりから始まったサービスですが日本でも2015年5月あたりからこのサービスが使えるようになりました。
このサービスでは、あらかじめ追悼アカウントの管理人を設定しておくことができます。管理人に設定された人ができることは基本的に次の3つになります。
●トップの固定記事への投稿ができます。亡くなったことの通知、葬儀などのお知らせ、生前に用意されたメッセージを投稿する等を想定していると思われます。(通常の投稿はできません)
●友達リクエストの対応。亡くなった後で、追悼アカウントのページを閲覧するために友達申請などが来るケースを想定していると思われます。
●プロフィール写真、カバー写真の変更ができます。
アカウントへのログイン、アカウント設定の変更、過去の投稿の変更や削除、メッセージの閲覧はプライバシーの観点からできないようになっています。
追悼アカウントの管理人を指定する方法
するとFacebookパスワードが求められるので入力して「次へ」を選択します。
友達の名前を入力するテキストボックスが表示されるので、追悼アカウント管理人にしたい友達の名前を入力すると該当する候補者が検索されて表示されます。追悼アカウント管理人にしたい人が見つかったらその人を選択します。
選択した追悼アカウント管理人に対してメッセージを送れるようになっています。これは任意なので送信しない場合は「後で」を選択します。(後でメッセージを送っても良いですし、直接話すのも良いと思います)
■データアーカイブの許可
投稿・写真・動画・基本データ情報などのコンテンツのダウンロードを許可することができます。以下の内容がダウンロードできます。
・アップロードした写真や動画
・ウォールへの書き込み
・プロフィールと連絡先情報
・イベント
・友達リスト
ただし、以下のようなプライバシーに関わるものは許可をしてもダウンロードはできません。
・メッセージ
・アカウント所有者がクリックした広告
・いいね!
・セキュリティや設定に関する情報
・投稿しなかった写真
本人のプライバシーに関する部分は守りつつ、生前に公開されたコンテンツだけを共有できるようになっています。
■アカウントの削除
「削除しない」、「死後に削除」の2つから選ぶことができます。「死後に削除」を選択した場合は、Facebookに死亡が報告されるとアカウントが削除されます。追悼アカウントとして残したくない場合はこちらを選択します。この場合、追悼アカウント管理人は必要がないため追悼アカウント管理人の指定も無効となり削除されます。
追悼アカウント管理人を指定しないで本人が亡くなった場合はどうなるの?
追悼アカウント管理人を指定しないで本人が亡くなった場合は、Facebookに対して以下の2種類のリクエストを送ることができます。
亡くなった人のアカウントを追悼アカウントとして残したい
この場合、亡くなった人の名前、亡くなった日付、亡くなったことを証明できる書類などが必要になります。
アカウントを削除する
この場合は、リクエストをする人が亡くなった人の近親者であることを証明する必要があります。
さいごに
Facebookに限らず、ネット上にはさまざまなコンテンツが溢れていて、コンテンツ所有者が亡くなると放置され、年月とともに人知れず消去されていくものも少なくないでしょう。ということを考えると、少し切ない感じもしますが、生前にきちんと対応しておけば、残された人達が故人を偲ぶ時に一役買うのではないでしょうか。