Amazonがクラウドサービスをいろいろとやっているのだが、イマイチよく理解できていないので、簡単にまとめてみました。
Amazon EC2
Amazon Elastic Compute Cloud(EC2):従量課金制の仮想サーバー
- LinuxやWindows Serverなど様々なサーバーを構築することができる
- 短期間でサーバー構築することができる
- セキュリティ設定によりサーバー内の資産を守ることができる
- 様々な種類のOSを利用することができる
- 様々な性能のサーバーを構築することができる
- 低予算でロードバランサーやレプリケーションを行うことができる
- 仮想ネットワークを作成して自社サーバーとVPNで接続することができる
【例】
(学校教育)生徒に配布したノートパソコンから、Amazon EC2上のリモートサーバーを操作し、データベースやWebサーバーを構築する
(開発環境)サーバーOS、データベース、統合開発環境を利用して開発を行う。開発環境・ステージング環境・本番環境など、複数の環境構築が容易
Amazon S3
Amazon Simple Storage Service(S3):オンラインストレージサービス
- 5Tバイトまでのデータを個数無制限で保存することができる(ほぼ容量無制限でバックアップすることができる)
- AWSの他サービスのデータやサーバーイメージの保存ができる
- データの暗号化や保持期間の指定ができる
- 99.999999999%の耐久性、99.99%の可用性が保障されている(2兆ファイルの保存実績あり[2013年4月])
【例】
(バックアップ)BCP(事業継続計画)の策定時に指定するデータ保存場所として利用する
Amazon RDS
Amazon Relational Database Service(RDS):クラウド版のRDBMS
- 構築済みのデータベース環境(MySQL、Oracel、SQL Server)をすぐに利用できる
- バックアップ、バッチ管理等の管理タスクを自動化することができる
- 複数地域にデータベースを配置して分散環境を構築することができる(ダウンタイム0のデータベースを構築)
Amazon CloudWatch
Amazon CloudWatch:AWS上の各種サービスのリソースを監視するサービス
- 監視状況の通知をメール等で受け取ることができる
- 課金の状況を監視することができる
Amazon VPC
Amazon Virtual Private Cloud(VPC):AWSの提供する各種サービスのリソースをプライベートネットワーク上で利用するサービス
- 社内ネットワークでAmazon EC2やAmazon S3などを利用することができる
- 社内リソースやデータベースを保存し、社内からのみアクセス可能にすることができる
Amazon CloudFront
Amazon CloudFront:コンテンツ配信サービス
- 静止画や動画、Webサイトなどを高速配信するクラウド環境を構築することができる
- RTMPをサポートした動画配信サイトを構築することができる
- Amazon S3や自社サーバー上のコンテンツをCloudFront経由で配信することができる
Amazon DynamoDB
Amazon DynamoDB:キーバリュー形式でデータを保存する高速でスケーラブルなデータベース(NoSQLデータベース)
- 読み書きに即時性を求められるデータベースを構築することができる
- データベースは地理的に異なる複数の場所に複製される(堅牢性が高い)
Availability Zone
Availability Zone(AZ):サーバーインスタンスを地理的に離れた複数のデータセンターに配置する
- 各AZそれぞれにサーバーを立てて冗長構成を取ることができる
- 各AZで問題が発生しサーバーがダウンしても、他所AZのサーバーでサービスを継続することができる
AWS DirectConnect
AWS DirectConnect:専用線を使ってAWSのクラウドに接続するサービス
- インターネットを経由しないでVPCで構築した仮想プライベートネットワークにアクセスすることができる
Amazon Elastic MapReduce
Amazon Elastic MapReduce(EMR):膨大な量のデータ(ビッグデータ)を簡単に処理する事ができるサービス
- コストをかけずにHadoopフレームワークを利用することができる
- Amazon EC2やAmazon DynamoDB等と連携してビッグデータの分析を短時間で処理することができる
Amazon ElastiCache
Amazon ElastiCache:高速メモリキャッシュサービス
- データベースやファイルシステムに比べて高速にデータを取得することができる
- Memcachedプロトコルに準拠している
- Javaや.NET向けのAPIを用いてキャッシュを操作することができる
AWS CloudFormation
AWS CloudFormation:AWSのクラウド環境をまるごとテンプレート化し再利用する仕組み
- サーバー、データベース、ロードバランサなどで構築されるクラウド環境をまるごとテンプレート化することができる
- サンプルテンプレートから独自テンプレートを作成することができる>
- AWS環境からテンプレートを作成・保存することができる
- テンプレートはJSON形式なので内容を編集することができる
Amazon SQS
Amazon Simple Queue Service(SQS):メッセージキューサービス
- 分散アプリケーション間でAmazon SQSを介して連携することができる
- キュー数やメッセージ数を無制限に利用することができる
- 各言語向けのAPIを用いてキューの生成、送受信を行うことができる
- 地理的に離れた複数の場所にメッセージが冗長保存され、また認証機構があるため安全にキューを利用することができる
Amazon SNS
Amazon Simple Notification Service(SNS):メッセージ通知のサービス
- HTTP、Eメール、SMS形式で通知を行うアプリケーションを構築することができる
Amazon SES
Amazon Simple Email Service(SES):メール送信サービス
- Amazonのメール配信実績で証明されたEメール配信インフラを利用することができる
- Eメール配信用のAPIがJava、.NETなどの言語用に用意されている