最新のタブレットにはノートPCとも引けをとらない強力なプロセッサが搭載されていますが、気になったのでひととおり調べてみました。
タブレット搭載のプロセッサ
タブレットに搭載されているプロセッサは大まかに2系統に分かれます。PC用のプロセッサとして使用されている「X64(64bit)/X86(32bit)」系、スマートフォンなどモバイル端末に使用されている「ARM」系があります。
プロセッサの性能は周波数とコア数?
プロセッサの周波数は単純に計算する能力、コア数は並列処理(同時に複数のアプリを動かすなど)の能力というところでしょうか。ココら辺の話は非常に難しい話になるのであまり気にしないことにします。プロセッサの性能は主に周波数とコア数で決まってきますが、これらの数値が高ければ単純に性能が良いというわけでもないようです。本来は数値が高ければ能力は高いのですが、プロセッサ以外の機構(メモリとかチップとか)との組み合わせやバランスにも左右されるので数値だけで判断しないほうが良いです。
最近のほとんどのプロセッサは、ひとつのプロセッサの中に複数のコアを持っています。デュアルコアだと2つのコア、クアッドコアだと4つのコアを持っているということになります。コア数が多いほど並列処理を得意とするので、同時に複数のアプリを動かした場合には能力の差が出てきます。並列処理ではタブレットに搭載されているメモリの大きさにも関係するので、クアッドコアだけれども搭載メモリが少ない場合はプロセッサの能力が十分に活かされない結果となります。ただ、最近のタブレットは高機能でメモリもそれなりに搭載されているのでそれほど気にする必要はないかと思われます。
タブレットに搭載されているプロセッサ
ここでは最新のタブレットに搭載されている高機能プロセッサを紹介したいと思います。
・Apple A7
コア数:デュアルコア
GPU:Imagination PowerVR G6430
モバイル向けのARM系として初の64bitプロセッサ。デュアルコアではあるがクアッドコアにも引けをとらない性能です。iPad AirやiPad mini Retinaに搭載されています。
・Qualcomm Snapdragon 800
コア数:クアッドコア
GPU:Qualcomm Adreno 330
ハイスペックなタブレットで採用されています。低負荷時には消費電力を抑える機能があります。Kindle Fire HDX 7/8.9に搭載されています。
・NVIDIA Tegra 4
コア数:クアッドコア
GPU:NDIVIA GeForce
ハイスペックなタブレットで採用されています。低負荷時には消費電力を抑える機能があります。REGZA Tablet AT703、Surface 2に搭載されています。
・Intel Atom 3000シリーズ
コア数:デュアルコア/クアッドコア
GPU:Intel HD Graphics(第7世代)
Intel製のタブレット、スマートフォンで採用されています。最新のチップで大幅に性能が向上しました。ARROWS Tab QH55/Mに搭載されています。
・Intel Core i 4000シリーズ
コア数:デュアルコア/クアッドコア
GPU:Intel HD Graphics(第8世代)
ハイスペックなWindowsタブレットで採用されています。大幅な省電力化によりバッテリー駆動時間を伸ばすことに成功しました。通称Haswellと呼ばれています。Surface Pro 2、VAIO Tap 11、ARROWS Tab QH77に搭載されています。